だるま市のときに、新しい高崎だるまをお買い求めいただいたお客さまから、尋ねられることが多い疑問を集めてみました。
家族の間でいつも話題になるのですが、正しくは、黒眼はどちら側から描き入れたら良いのですか?
おすすめは、左の眼からです。
高崎だるまは、向かって右側の左の眼から入れるのが正しいとされています。これは、「右に出る者はいない」という言葉があるように、座席の位置は左側が上位とされることに起因している説もありますが、実は順序に決まりはありません。眼入れは「無い目玉を描き入れる」行為ではなく、「心の目の開眼を表現した」ことなのです。眼を点睛するのは、高崎だるまに魂を入れる行為なのです。昔は、中心から外にむかって丸く、カッと大きく開いた眼を点睛してお渡ししていましたが、近世になって願をかけるお客さま自らが点睛をするようにもなりました。
「高崎だるま」はどこに安置すると良いのですか?
特に決まりはありません。
昔は、神棚の「向かって右側」に安置していましたが、家庭内環境が変わった現在では、安置場所を神棚と限定する絶対の決まりは無くなりました。決まりはありませんが、心得ておいて欲しいポイントはあります。
- ご家庭では床の間・家具の上など、みんなの目に付きやすい場所に、合格祈願の高崎だるまなら、勉強机の上でも良いでしょう。
- 安置する向きは、南から東の方角にお顔が向くように置くことをおすすめしています。
「高崎だるま」は、大きさや種類がたくさんありますが、どうしてですか?
願い成就にあります。
掛けた願いが成就したときに、次は一回り大きなだるまを買い求めたいと願うお客さまがいらっしゃいます。その縁起にお応えするという意味もあります。高崎だるまの力がおよばず、願いが不成就だった方の再チャレンジのときには、もう一度同じ大きさのだるまをおすすめするようにしています。
もう一つの理由は、お客さまの安置なさるスペースとのバランスを配慮した結果です。最適な大きさをお選びいただけるように、さまざまなサイズの高崎だるまをご用意しています。
節目の時、だるまの奉納方法はどうしたらいいのでしょうか?
「お焚き上げ供養」をしていただきます。
お近くの神社仏閣に供養料を供え、お願いしてご供養していただくと良いでしょう。地元でどんど焼きなど、お正月のお飾りなどをご供養する行事がある方は、そこでお焚き上げをしていただいても良いでしょう。
だるまを奉納するときには、お祀りしていたものですから、決して塵として扱わないようにしてください。